Quick は本当に走りやすいのか。

はじめに…

今回はキャノンデールの定番クロスバイク「Quick」で試走した感想となります。
悪い評判は少ないバイクですが、実際の走行感はどうなのかが気になる方などは参考にしてみてください。
なお、詳しい数値やデータなどを取ったわけではないのでご注意ください。

※文量が多いので目次をご活用ください

目次

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試走の詳細

使用したバイクは「Quick 3」。
シリーズの中でもハイエンドのモデルで、フロントフォークにカーボンが使われているバイクです。
私の身長は177cmですので「M」「L」どちらでも乗れますが、今回は安定感を優先し「L」サイズに乗っています。

目的地は「播磨サイクリングロード」で走行距離は約80Kmで試走しました。
基本海岸沿いをメインに走行したので、すべて平坦のコースとなります。

Quickの得意なこと、苦手なこと

以下、試走をしっかりしてわかったことです。

●得意なこと

  • 20~25km/hでのサイクリング、ポタリング
  • 短~中距離のライド
  • 通勤・通学

●苦手なこと

  • 高速巡行
  • 加速

他社クロスバイクでも共通する項目もあるとは思いますが、総合的に見てQuickの最大のポイントは

疲れにくさ

ここにあります。フレーム自体「SAVE」が採用されていますので下からの突き上げはかなり軽減されています。
そのため初めてのスポーツバイクに超絶おススメ、サイクリングやポタリングで効果は抜群です。
ロングライドになれば手や脚の疲れにくさにをより感じやすくなります。

逆に、「ガッツリ漕いでかっ飛ばしたい!」という方には向かないバイクかもしれません。
途中30km/h以上を維持してみようと思ったのですが、フレームのしなりでパワーが吸収されている感があります。
ちなみに私の走行中の速度は約21~23㎞/h程度。
自分が心地いいと思う負荷の時にサイコンチラ見したら常にそのぐらいでした。
(荷物減らしたらもうちょっと速度出るかも)

かなりマイルドな乗り味ですから、より加速感を感じたい方はCAAD optimo などをおススメします。

あって良かった装備

バイクフレームが快適性に長けていることはこれで分かりました。
次は80Kmを走ってみて快適性をよりサポートしてくれた装備を紹介します。

完全に個人的な感想ですし、紹介しきれていないパーツもあるためこれも参考程度に。

●キックスタンド 貢献度★☆☆☆☆

クロスバイクでは結構マストなパーツですね。
普段使いからロングライドも、あって困ること無しの装備です。
サイクルラックなんかどこにでもあるわけではないので、写真撮影や狭い場所での駐輪などで活躍します。

「いや、スタンドなんてどれも一緒でしょ?」と思ったそこのあなた。
その通りです。自転車を自立させるだけです。

ですが、取り付け難易度に関してはこのキックスタンドはかなり優秀だと思います。
ボルト2本で取り付けができ、輪行で移動するときも4㎜の六角レンチを持っておけば現地でもしっかり固定できます。
フレーム側にねじが切ってある分、角度の調整やボルトの長さ・配置も考えずに組めますからね。

●サドル 貢献度★★☆☆☆

スポーツバイク初心者が直面する「おしり問題」。
体幹の強さ、ポジションなどが発展途上の方に起こりやすく、サドル交換の沼にはまりやすいです。

で、Quickのサドルはかなりクッション性が高く強烈な圧迫感は感じにくい印象です。
穴あきは股下部分の圧迫を防ぎますから、しびれや痛みを軽減してくれます。
女性向けの「Quick women’s」なんかはサドル幅も通常モデルより幅広くなってより乗りやすく工夫されています。

たまにアップライトな姿勢をとる設計の割には、硬めのサドルが初期搭載されているバイクもあったりしますから、このバイクに関しては安心できるかなと。
私もこれまでサドルを4つほど購入した泥沼経験がありますが、このサドルに関しては80㎞漕いでも苦痛を感じることはありませんでした。

とはいってもおしりの形なんて人それぞれなので、好みのサドルやポジションを探索するのがおススメ。
我慢はいけない(戒め)

●油圧ディスク 貢献度★★★☆☆

いつの間にか主流になったディスクブレーキ。
今回乗ったQuick 3は最上位グレードですから、「油圧ディスク」が搭載されています。

なんといっても手が疲れにくいのが最高です。
シフティングほど多くは無いかもですが、ブレーキングも走行中何度もすると思います。
その1回1回のタッチが柔らかく、なおかつしっかりブレーキングできるので指も疲れにくいです。

パワーに自信がない方や手が小さい方にも安心して使えるブレーキともいえます。

●フロントダブル 貢献度★★★☆☆

個人的にはあってよかった装備の中でも上位の方です。

漕ぐパワーに自信がない方などにおススメできます。
でも正直「使い方わからないから、常に外側のギアに入れて走ってる…」という方も多いかと。

確かに使い方はほんのちょっとコツが必要です。
ですが、慣れてしまえば一気に行動範囲が広がる装備。
今まで敬遠してきた坂や、脚に自信がなかったが故に挑戦を控えてきた長距離など…
あなたと自転車の可能性を一気に上げてくれるポテンシャルがあります。

●シマノ変速 貢献度★★★★☆

距離かかわらず変速性能はやっぱり気になるところ。

安価なパーツでもしっかり整備・調整をすればしっかり動きます。
が、メーカーによってはパーツの動作安定度は差が生まれてしまいます。
ブレーキングよりも多用しますから、精度がいいに越したことはありません。

個人的にはやっぱりシマノ変速機は比較的安定して動作してくれる印象です。
レバーの押し込み具合が多少雑でも「チャッ」と不快感なく変速します。
道中でも変速調整はできるだけ控えたいので、信頼のあるパーツは精神的余裕も出ます。

長距離ライドのチャレンジではストレスをより軽減してくれるイイ相棒です。

●カーボンフォーク 貢献度★★★★★

これは本当にお勧めできる装備ですね。

グレードの高いクロスバイクには初期装備されているケースが多いですが、乗れば納得できる快適さ。
ライダーとバイクの数少ない接点のハンドルに伝わる振動が非常にマイルドになります。
メーカーによってはフォーク部分のみカーボンで、コラムはカーボンじゃないものもありますが、「Quick 3」はコラムまでカーボンですから、快適性の面はかなり良いかと。

画像では映ってないですが、「エルゴグリップ」も標準装備されているので手の痺れもかなり改善されました。おそらくこれらが無かったらかなりの苦痛だったと思います。

フロントの重量も軽くなり、振動吸収も向上し、距離かかわらず快適性を付与する装備…
予算が合えばカーボンフォーク搭載モデルをおススメしますよ!

各おススメモデル

上記の内容を見て「ここまでの性能はいらないかな…」と思った方もいるかと思います。
使用用途とバイクスペックがマッチするのが基本的にはベストですからね。

「Quick」もニーズに応えて各モデルが用意されています。
予算や装備など様々ありますから、ぜひとも参考にしていただければと思います<(_ _)>

■Quick 3■

万能でより性能の良い快適なクロスバイクが欲しい方に

価格(税込み)¥99,990
カラーリングブラック、シルバー、イエロー、マンゴー、レッド、カメレオン
フォークカーボン
リンクhttps://www.cannondale.com/ja-jp/bikes/active/fitness/quick/quick-3

「Quick」シリーズのハイエンドモデル。
フルカーボンフォーク、シマノ変速と油圧ディスクを搭載しています。
いつかは「しまなみ海道」や「淡路島」をサイクリングしてみたい方などにおススメできます。
ラインナップの中でも快適性がより優れているモデルであるため、通勤通学の質を上げたい方にも是非検討していただきたいモデル。

■Quick 4

トラブルが少なく街乗りメインで使いたい方に

価格(税込み)¥88,000
カラーリングホワイト、ミッドナイト、レッド、ディープテール、アルパイン
フォークスチール
リンクhttps://www.cannondale.com/ja-jp/bikes/active/fitness/quick/quick-4-c31470m

ラインナップの中でも唯一のフロントシングル搭載モデル。
リア9速でリアの変速操作に集中できるため、フロントを使う機会が少ない地域の方や街乗りメインで使いたい方におススメ。
油圧ディスクを搭載しているが、変速パーツなどは「マイクロシフト」を採用。
Quick3よりも価格帯を下げつつ、使用用途を街乗り性能に寄せたモデルです。

■Quick 5

とりあえずクロスバイクに乗ってみたい方に

価格(税込み)¥79,200
カラーリングブラック、エメラルド、ライム、レッド
フォーククロモリ
リンクhttps://www.cannondale.com/ja-jp/bikes/active/fitness/quick/quick-5-smu2-smu

価格も求めやすく、必要最低限の装備がそろったコスパのイイモデル。
ワイヤー引きのブレーキを採用し、メンテナンス製を向上させています。
変速段数もリア7速のフロント2速であるため、初めてスポーツバイクに乗る方や後々サイクリングで旅をしてみたい方におススメ。
迷ったらまずこれ1台が安定。

■Quick LTD

限定カラーでパーツもこだわりたい方に

価格(税込み)¥83,600
カラーリングレインボートラウト、ブラック、ウルトラバイオレット、ブラックチェリー
フォーククロモリ
リンクhttps://www.cannondale.com/ja-jp/bikes/active/fitness/quick/quick-ltd

リア8速のフロント3速装備の限定カラーのクロスバイク。
基本的なスペックは「Quick 5」と似ているが、変速段数が前3枚装備でありコンポが唯一「シマノ統一」されているバイクです。
4,400円のキックスタンドが標準装備されており、初めてのスポーツバイク購入を最大限サポートしているモデルでもあります。
ファッション的な要素としても、サイクリングやポタリングとしても使える万能バイクです。

まとめ

長くなりましたが、初めに記載した通り「そこそこの速度でサイクリングを楽しむ」ことが得意なバイクです。
設計自体が体に優しく、初めてのスポーツバイク選びに迷っている方にはぜひともおススメできます。
「Quick買って失敗した…」というシチュエーションはかなり少なく、用途があっていれば長く使っていただけるバイクです。

キャノンデールは様々なキャンペーンをしており、新型のロードバイクも発表されてかなりホットなメーカーでもあります。

在庫もございますのでクロスバイク選びはお気軽にご相談ください。

cannondale

cannondale

1971年にジョー・モンゴメリー氏が創業したアメリカの老舗自転車メーカー。

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