Treadwell カスタム その③

( ºωº; )ホイールホイールホイール…

( ゚д゚)ハッ! 

……チョット期間が空きましたが手組ホイールが完成しましたので、手順とかコツとか考え方とかいろいろ記録していこうかなと思います。

その前に今までのカスタムの歴史はこちらから↓

Treadwell カスタムその① リンク

Treadwell カスタムその② リンク

 

●今回の流れとやること

  1. コンセプト決め、組数

  2. パーツ選び(1回目)

  3. パーツ採寸

  4. パーツ選び(2回目)

  5. 組付け(補足あり)

※この記事では採寸と組み方と補足が長くなりますのでお気軽に覗いてください。

※考え方、やり方に多少の誤りがあるかもしれませんので、参考程度にして下さい。

まず、もったいぶらずに完成品を先にお見せします。

 

それではやっていきましょう!

①コンセプト決め、組数

私の場合は「シルバーパーツでデザイン性のイイもの」が目標です。

よってシビアなパーツ選定はしません、あるものや注文しやすいものをメインとします。

人によってはヒルクライム用やら剛性カチカチやらの方向性を決めるので、大まかな方向性を決めるフェーズですね。

ちなみに私は鉄下駄を参考にして…

フロント 6本組逆イタリアン
リア ヨンロク組JIS
ホール数 32h(28hでも行けるはず)
スポーク種類、太さ ラウンド、2.0mm

ここまでの想像はしています。

 

②パーツ選定(1回目)

そもそフレーム規格などに沿ってないと意味がないので、必要情報を絞りますね。

ホイール 650B(584)
フロントエンド 100mm
リアエンド 135mm
変速段数 9S
ブレーキローター 6ボルト、ディスク
フランジホール数 32H

この情報に沿ったパーツを選びつつ、コンセプトに沿わせて行きます。

そして、選んだパーツは↓

リム VELOCITY blunt ss rim 27.5 ポリッシュ
フロントハブ XMR 32h QR 100 6ボルト シルバー
リアハブ XMR 32h QR 135 6ボルト シルバー 9S

 

③採寸

スポーク長を計算するためにハブとリムの詳しい寸法を測ったり調べたりします。

で、今から数字の羅列が映りますが落ち着いてください。

計算ソフトの入力項目に基づいて寸法などをメモしているだけです。

私を含めた数学弱者の皆さん落ち着いてください(2回目)

計算機によってはオフセットリムの計算は対応してなかったり、ロックナット~フランジ間の寸法や組み方・組本数の入力が必要なものもあります。

そのため、今回は細かくハブの寸法をしています。

なお、計算機は3機ほど計算して平均を出す方法がより精度が高まると思います。

が、今回は私が勝手に信頼を置いていたⒷ計算機の数値を参考にしました。

(そのため導き出した平均値よりもズレが生じています)

 

④パーツ選定(2回目)

スポークは「サピム」のリーダーで、14Gのプレーンスポークを選定しました。

64本必要で、270mmは48本、258mmは16本必要でした。

各長さが100本入りでしたが、余ってもどっかで使うでしょ(多分)

⑤組付け

  1. 各パーツの下準備

  2. 仮組

  3. 調整、本組

  4. 一晩おく

  5. 再度調整

  6. 実走

  7. 最終調整

が一連の流れになりますが、なんせコツや注意点が多い‼‼‼

よって必要最低限のところだけ記載しておきます。

 

A…ニップルにまとめて潤滑油を仕込んどけば、テンション上がった時のスポーク、リムとの摩擦がかなり低減するのでおススメ。

もちろん各工具も必要です(振れ取り台やレンチらや)

 

B…一番大事なのはスポークを通す位置、いわばスタート地点。

これさえできていれば反復作業を正しく繰り返せばOK。

で、今から文字の殴り書きが映りますが落ち着いてください。

「ヨンロク組のJIS」は左落としであるということが書いてあるだけです。

私を含めた国語弱者の皆さん落ち着いてください(2回目)

正リムや異相、なぜヨンロク組なのかまで掘り下げるともう1万年と2千年経っても終わらないし、8千年過ぎたぐらいから眠たいのでやめます。

とりあえず形にはなりましたね。

  • バルブまたぎしてないか

  • バルブホールからロゴが見えるか

  • ニップルから見えるスポークねじ山は一つだけか

チェックポイントをあらかじめ作成しておくと便利かもですね。

※ここでスポーク長がおかしい場合はすぐに引き返してください。

 

C…まずは大まかな「縦ブレ」を取ります。

これはテンションが上がってからとるのはムズイです。

そこから左右のテンションを上げつつ「横ブレ」も取っていきます。

で、規定テンションに近づいたら大体のセンターを合わせて、センターゲージを使って仕上げる感じですね。

実際、参考書やネット記事などではほかのやり方やコツがあったのですが、なんせ私の技術不足でスムーズにいきませんでした。

そのため、左右ともに徐々にテンションを上げていき、定期的に横ブレ・縦ブレを気にするといったチマチマ作業をやってました。

テンションはもちろん左右120kfgだとサイコーですが、ディスクだと若干の差があり、リアはなおさらです。よって、リアはDS…120、NDS…60~70 を目指します。

画像でいうところの2.0mmラウンドスポークの項目ですので、テンションメーターでは約20~25が目安になります。

なお、リム側の最大耐強度的に120kfgが限度ですのでここは注意ですね。

テンションバランスを取りつつセンターを合わすので、締めすぎも注意です。

 

D…仕上がったら一晩おいて…

※スポーク長が狂っている方、お疲れ様です。

コンティニューして1面からリスタートしてください。

 

E…再度調整します。

しっかりホイールに体重をかけつつしごきます。ダンシングの時にヨレが出ると困るのでこの「しごき」はとても重要です。

 

F…タイヤをはめて実走します。

チューブレス対応のリムでしたので、42Cを履いて走行しようかと。

リムとタイヤの相性も確認したいですしね。

G…10Kmほど走ったら最終調整に移ります。

基本的にはダルイ感じやダンシングでのヨレも確認してないので大丈夫かなと。

デザインもイイですし、しっかりコンセプトに沿えてよかったです。

●最終まとめ

かなり長くなってしまいましたが、いかにヘタクソが奮闘したか伝わったと思います。

手組は奥が深いのでしっかり理解しているメカニックは尊敬できるレベルですごいですね。

ですが、やっていくうちに何となくの流れはつかめました。

この「Treadwell」自体、実験も兼ねてカスタムしているので今後が楽しみです。

cannondale

cannondale

1971年にジョー・モンゴメリー氏が創業したアメリカの老舗自転車メーカー。

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